紅型(びんがた)歴史について
2020.05.24
紅型の歴史って、様々な媒体で紹介されていますが、いったいどれが本当の事なんでしょう。。。
年代が分かる最古のびんがたって久米島で見つかった幕と言われています。
「苧麻紺地鶴に波頭文様紅型幕」には、久米島の地頭代(行政官)を務めた喜久村聡が1757年に琉球王府から授与された布で制作したことが手書きで記され、年代が分かる最古の紅型幕。
263年前のびんがたが残っていたとは凄いですね!
さて、城間びんがた工房は現在16代当主城間栄市が家業を継いでいます。
城間家の染屋(びんがた)の歴史も300年近く脈々と続いているわけですね。
ちなみに、現存するびんがた工房で最老舗です。
最老舗ということで、いろいろな取材を受けびんがたの定義も作って来た工房です。
城間びんがた工房の歴史=びんがたの歴史
に近いかと思います。
私も、15代目当主 城間栄順先生から弟子のひとりとして、いろいろなお話を伺いました。
wikiで紅型のページが出来る前より先に、ふくぎでは紅型の歴史を紹介してきました。笑
正確性に欠ける部分もあります。
いかんせん、文献などが様々な理由で消失していて、本当に少ないんです。。
王朝に染めた着物などは、中国に献上され今は故宮博物館などに収蔵されているだろうし。
交易品として中国経由でヨーロッパにも行っているみたいです。
アメリカには城間家の王朝への納品書があります。
年代が特定できるのはそれくらいになります。
これからは、正しいびんがたの近代史を大事に残して、次世代に繋げるように残していければと思っています。
いつか、紅型、びんがた?など呼び名の由来などにも言及していきたいですね。
お楽しみに!