紅型の歴史と職人の想い—「祝いの布」展で体感する沖縄の工芸

皆さん、こんにちは。いつも投稿をご覧いただき、ありがとうございます。今日はあいにくの天気の沖縄ですが、工房では今月末のイベント「祝いの布」展に向けて準備を進めています!

「祝いの布」展は、11月29日(金)と30日(土)に開催予定で、内容は30分の工房見学、琉球舞踊の鑑賞、そしてギャラリーでの展示鑑賞の3部構成を予定しています。前回の6月には「つなぐ想い」というタイトルで開催し、その際はスライドを使って琉球や紅型、城間家について30分ほどお話しました。今回は2回目ということで、前回の内容をさらに微調整し、いくつか新しい試みも取り入れています。紅型工房の雰囲気を感じていただきながら、沖縄の伝統と歴史に触れていただく時間にしたいと思っています。

今回の投稿で掲載しているのは、普段の工房のスナップ写真です。紅型は、琉球王朝に守られていた時代から戦後復興、そして民族衣装から和服への転換と、ここ100年でさまざまな変遷をたどってきましたが、製作方法自体はほとんど変わっていません。琉球の王様のための一点ものとして作られていたため、紅型には大量生産のプロセスが存在せず、それが今も続いているユニークさの理由かもしれません。また、沖縄の人々のゆったりした気質も手伝って、大量生産を求めない製作のリズムが受け継がれてきたように感じます。

このイベントを通して、紅型の歴史や工房の空気感を感じていただき、沖縄ならではのものづくりのリズムに触れていただけるひとときになればと願っています。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています!