Google
 
Web www.bingata.net
     
紅型の工程紹介  

ここでは紅型の簡単な工程の紹介をしています。

紅型の主な工程

図案(デザイン)

型彫り
↓ 
型置き

豆引き

配色

隈取り

蒸し

水元(みずあげ)白地の場合ここで完成

のり伏せ(びんうし)地染めをする場合

地色染め

蒸し

水元(みずあげ)→完成

びんがた工程紹介
左の工程はあくまで大まかな工程です。
この工程の中でも細かいプロセスが数多くあります。

色ざし

糊置
1 「糊置」 型置き

 デザインが決まり、型紙を彫った後、その型紙の上にぬかともち米を混ぜた
ペースト状の糊をヘラで薄くのばしていきます。
 この時、この一枚の型紙を生地の端から端まで、柄がずれないよう
配置していくのですが、これは非常に高度な技術を要します。
 またこの際使用する糊も、湿度などに敏感に左右されるため
配合や硬さ加減の微妙な調整も必要になってきます。
二度摺り
2 「配色」 色挿し

 糊の入っていない部分(生地の色が出ているところ)に色を挿していきます。
基本的に糊の部分は防染されているため、色が入りませんので、多少はみ出しても大丈夫なの
ですが、湿度の高い沖縄では、糊から色が浸透する事もある為何度も裏を確認しながら、
作業をすすめていきます。
 また、染地など絶対にハミ出してはならない場合もあります。
塗り方にもコツがあり、ただ単に塗っていると、ムラやにじみの原因になります。
隈取
3「隈取り」(くまどり)

 隈取りは紅型の大きな特徴の一つで、柄の周りを縁取ったり、
中心からぼかしたりして柄に立体感を出す工程です。
 粒子の粗い顔料を少しだけつけ、固めの筆で刷り込みながら、ぼかしていきます。
 この隈の取り方一つにも巧みの技が光ります。
柄の配色に合った色を溶けるように、やわらかくぼかす手わざの巧妙さには本当に感心します。
水元(みずあげ)
4「水元」

 糊のついた生地を、水に浸してその糊をふやかし、生地と生地がこすれないように、
ゆっくりと時間かけて慎重に糊を落としていきます。
 この時に糊をちゃんと取っておかないと、次の工程の地染めの際に、地色がムラになったり
してしまいます。京都の「友禅流し」などと同じ工程です。
5「糊ふせ

 柄の部分をはみ出さないように糊でふせていきます。
とても繊細な作業の一つです。
ここで少しでも柄からはみだすと、地染めの際にそこだけ色が入らなくなり、非常に完成度が下がります。
特に白地で出す柄などはこの工程が命となってきます。
需?????
6「地染め」

 すでに色の入っている、柄の部分を糊でふせていき、完全に乾いた後に刷毛(ハケ)
で全体に色をひいていきます。この時は大きな刷毛を使用します。
 全体的にムラの出ないよう、均一に細心の注意を払って染め上げます。
地染めが終わるともう一度蒸し、水洗して仕上がりとなります。

もっと詳しく!行程詳細

No1 デザイン

 デザインを考えるのは先生の仕事なので、僕はそこまで詳しくないのですが・・・完成度の高いデザインはすべての行程を熟知しないと
できない事と思います。
たぶん一番難しいと思います。軽いスケッチがそのまま紅型らしく仕上がるはずがなく、やはり高度な計算の上に現在の古典や
作品があると思います。
工程上切磋されていきながら完成するものも多いかもしれませんが、やはり紅型のあらゆる特徴を理解した上で決定される
ものがデザインだと思います。

No2 型彫り

 通常型彫りは2枚の型紙を重ねて掘ります。紅型の特徴を活かすために突き彫りされます。
線を突きながら彫るため、引き彫りとくらべ相当な時間がかかります。型彫りは言えば型紙作りなので相当な気を使います。
なにわともあれここからすべてが始まるので油断できません。柄の表情はもちろんのこと、型置きの際の柄送り、糊のつき具合をも左右します。
きれいな曲線、直線を生み出すためには相当のスキルが要求されます。

No3 型置き

 作品の出来を最終的に左右する行程です。ここでの柄のズレ、柄つぶしは取り返しがつきません。
この行程はまず使用する糊からこだわります。基となる糊の調合が肝心で、少しでも調合が変わると全他的に大きな変化をもたらしかねません。
糊は1回目の水本まで生地に付着している状況が続きます、時間が経つと腐食します。このため湿度などを過敏に計算せざるをえません。
とは言え気まぐれな天気に100%対応しきることは不可能ですが・・・
それでも、その後の行程進捗を慎重に計算しながら行います。
糊を置く前にまずは生地を型板に張っていくのですが、この際もまっすぐ張れなかったりすると、柄がずれたりします。
しかも、生地を張る際はどんな生地でも繊維(横糸)を大体まっすぐになるようにしながら張っていきます。
それから、反物で上下のある柄を置く場合はしみ打ちしてから、型を置いていきます。
型の上からでも糊が均一に降りるよう、ヘラの動かし方、力加減に気を配ります。
その際にも糊の堅さ加減で柄が潰れたりするので、型紙の特性を見極めた上で糊の堅さ加減を調整する必要があります。

No4 豆引き

 型を置き終わった生地に、大豆の汁から出来た液を引きます。
引き染めでいう、地入れの様な物です。
 これにより、生地にタンパク質が付着、より顔料の定着を促します。
また豆汁に、にじみ止めとなる卵白質系の物を加える事により、顔料のにじみを防ぎます。
 この工程が雑だと、無地場部分等がムラになったり、顔料が入りにくかったりします。
最終的な顔料の発色具合もココで決まってしまう程、重要な工程です。

No5 色挿し

 色挿しには、鉱物性の顔料を微粒子化させた物を使用します。
基本となるいくつかの微粒子化させた顔料を組み合わせ、様々な色を出します。
その色を豆汁で溶き濃度等を調整します。
 豆汁で溶く為作ったその色は、もって2日です。大豆が植物性の物なので、日が経つと腐ってしまいます。
その為、色を作った今日明日で塗り終える量を計算しながら作る必要があります。
 なので、同じ柄の作品でも、全く同じ色目はあり得ません。
すべてが一点ものと言えます。
 そうして出来た色を2本の筆を駆使しながら配色していきます。
1本は塗り筆、もう一つは擦り筆です。
 塗り筆で柄に色を着け、その直後にならすように擦り筆で擦ります。
擦る理由は、顔料を生地の奥深くまで浸透させる為です。
 色の着け具合、擦り具合によって色目が変わるため、1色は大体1人でこなします。
誰でも出来そうな工程ですが、この次の、隈取りや、糊伏せまで考えながらの工程なので、実に奥深い工程です。
 この時点でぼかす技法もあります。このぼかし作業は熟練の技を要します。

No6 隈取り

 色挿しが 終わった柄に、立体感をつける為にぼかしを入れて行く作業です。
ココでは、習字の筆で色挿しの際の色より若干濃いめの色をつけ、それを手作りの筆で擦りながらぼかして行きます。
このぼかし筆が人毛から作られた物です。( 若い女性の髪の毛が良いとされています。)
動物の毛だと堅すぎて上手くぼかせませんし、色を摩擦でダメにしてしまう危険性もあるからです。

 

 製作中


紅型のおおまかな工程を紹介させていただきました。実際には上記の他にも細かい手作業が数多くあります。
それぞれが非常に重要な工程な為、各々に熟練した専門の職人さんがいます。
例えば、型を彫る人、置く人、配色を決める人、水あげを専門で行う人、など等です。
城間びんがた工房は一連の工程をすべて同工房内で行っています。

尚、一反の制作には、デザインにもよりますが、大体3〜4週間程で仕上がるそうです。
着物になるには、そこから仕立てに入るので、大体1ヶ月半から2ヶ月だそうです。

工房によってもその工程は様々で、いろいろな工夫を凝らしているようです。

また、出来上がる作品はすべて手作業かつ、使用する染料、顔料もその作品の為だけに使用されるため、
紅型の作品一つ一つには職人さんの心もおのずとこもってきます。

Copyright 2007 Ryukyu Bingata Hukugi.All Right Reserved
各種画像の転載を禁止します。